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瀬戸内寂聴様御来島


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6月24・25日,瀬戸内寂聴様にお泊まり頂きました.中越地震により延期になっておりました講演会のための御来島です.

実際にお会いした寂聴様は何とも気さくで可愛らしく(83才になられる大先生にこんな表現失礼かとは思いますが),私が着ていた作務衣を見るなり「それ貸して頂けないかしら?」と第一声.戸惑いつつも,『そうだ丁度昨日届いた新品の作務衣が一着あった』と思い,「こちらでよろしければどうぞ」と差し出したのであります.なんとその作務衣を着用のままNHKの取材を受けてらっしゃいました.「どお,似合うでしょ,ここで『いらっしゃいませ』ってやろうかしら」と何とも茶目っ気たっぷりなお方なのです.

今回の御来島のもう一つの目的は“世阿弥を訪ね歩く”こととか.ご案内された方に伺いましたところ,大変な強行軍で,案内役の方曰く「おらち(=自分たち)の方がまいったぐらいで先生はさすがだなー,すごいタフだわ.」と感嘆しきりでした.昼間は世阿弥縁の地を訪ね歩き,夜は大善神社での薪能を鑑賞と本当に大忙しだったご様子です.瀬戸内寂聴著『世阿弥』が出版されたあかつきにはもちろん真っ先に買って拝読したいと思います.

そして翌日の講演会は満員御礼状態でした.お話は小気味よく,すっかり寂聴ワールドにはまってしまいました.
『不幸は誰の身にも襲ってくること,その不幸の
中にあっていかにそれを超越していくかなのよ』
『こだわることをやめると楽なのよ』
『今この時を切に生きること』
等々沢山の言葉を聞かせて頂きました.実に心地よい一時を過ごすことが出来ました.そして先生より「私も3日間佐渡に滞在し思ったのですが,世阿弥もこの佐渡にあって人情の厚い人たちに囲まれ最期の時を迎えたのかなとホッと致しました.」と佐渡人にとってありがたいお言葉をいただきました.

皆様も佐渡でホッとする一時を過ごしてみませんか? 佐渡の人情を感じにいらしてみて下さい.

縁はいなもの.これからも沢山のご縁に向かって日夜奔走しつつ,若女将忙中閑あり第1回目終了でございます.

(掲載にあたり寂聴様の快諾をいただきました.ありがとうございました.)